アンチ
「アンチ暴力」などのように使う「アンチ」という言葉。
英語で「anti」と表記します。
「アンチ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「アンチ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
アンチの意味
「アンチ」には次の意味があります。
・名詞に付いて、反対・対抗・排斥などの意を表す。(出典:デジタル大辞泉)
「アンチ」は名詞の前に付き、その名詞を反対の意味に変える言葉です。
また、ネットスラングとして名詞で使用し、非難する人を表すこともあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・アンチ巨人の人も、巨人の負けるゲームをたくさん見られることになる。
(出典:山口瞳『草野球必勝法』)
・重臣はアンチ政友会とでもいうような政党でも結成したらしく見える。
(出典:戸坂潤『現代日本の思想対立』)
・もっとドライなアンチ・ヒューマニズムというべきものが底にあるようだ。
(出典:星新一『きまぐれ星のメモ』)
・そんなとんでもない状況にあるドイツで、アンチ共和国派は南に集結する。
(出典:橋本治『二十世紀(上)』)
・そうした小説群をアンチ・ロマンと命名したのがサルトルであったことは偶然ではない。
(出典:松浦理英子『優しい去勢のために』)
類語
・反対(はんたい)
意味:ある意見などに対して逆らい、同意しないこと。否定的であること。(出典:デジタル大辞泉)
・反論(はんろん)
意味:相手の論や批判に反対の意見を述べること。また、その議論。(出典:デジタル大辞泉)
・正反対(せいはんたい)
意味:全く反対であること。まるで逆なこと。(出典:デジタル大辞泉)
・あべこべ
意味:位置・順序・方向などが通常の状態とは反対であること。(出典:デジタル大辞泉)
・対立(たいりつ)
意味:二つのものが反対の立場に立つこと。また、二つのものが互いに譲らないで張り合うこと。(出典:デジタル大辞泉)