アナーキー
「アナーキーな芸術家」などのように使う「アナーキー」という言葉。
英語では「anarchy」と表記します。
「アナーキー」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「アナーキー」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
アナーキーの意味
「アナーキー」には次の意味があります。
・無政府・無秩序な状態であること。また、そのさま。無統治状態。(出典:デジタル大辞泉)
政治的な秩序が損なわれている状態を指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・気分的にアナーキーな人物であったといった方が適切である。
(出典:大江志乃夫『凩の時』)
・こんなアナーキーな突発的な虫を体に入れておくことは何とも承知出来ない。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
・いまわたしがこの口で語っているのは、アナーキーではない。
(出典:アポリネール/須賀慣訳『一万一千本の鞭』)
・つまり、物理学者は本来的にすべての価値体系に対してアナーキーなのである。
(出典:茂木健一郎『思考の補助線』)
・彼が元無産党員で、アナーキーな思想の持主だというので狙われたのである。
(出典:西村京太郎『浅草偏奇館の殺人』)
類語
・跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)
意味:悪者などが勢力をふるい、好き勝手にふるまうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・荒れ狂う(あれくるう)
意味:狂ったようにひどく暴れる。(出典:デジタル大辞泉)
・反体制(はんたいせい)
意味:既存の社会体制や政治体制に対して反対し、それを変革しようとすること。(出典:デジタル大辞泉)
・反社会的(はんしゃかいてき)
意味:社会の秩序や道徳などから大きく逸脱している様子。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・反権力(はんけんりょく)
意味:権力をもつ者に反対すること。(出典:デジタル大辞泉)