アドホック
「アドホックな組織」などのように使う「アドホック」という言葉。
英語では「ad hoc」と表記します。
「アドホック」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「アドホック」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
アドホックの意味
「アドホック」には次の意味があります。
・ 特別の目的のために委員会などが設置されること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「アドホック」はラテン語のad(~について)、hoc(これ・この)に由来し、「固有目的に限定した」という意味になります。
英語では「for this」がこれに当たります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・また、アドホックな場、たとえばOJTや顧客への商品説明、といった場面もあるでしょう。
(出典:野中郁次郎/紺野登『知識経営のすすめ』)
・なので、突然視界中央にアドホック接続の要請ウインドウが出現した時、昨日と同じくらい驚いてしまった。
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 第6巻 -浄火の神子』)
・アドホックな措置と長期的な構造改革の関係という問題が。
(出典:国宗浩三『金融と企業の再構築: アジアの経験』)
・しかしこれらの説明はアドホックであり,スピルオーバー効果の説明はさらなる研究を要するといわねばならない。
(出典:新開陽一『日本経済のマクロ分析』)
・フォーラムやコンソーシアムなど活動目的が厳密に限定されたアドホック組織は、その性質上、活動目的を限定したアドホック組織としてしか使うことができません。
(出典:原田節雄『世界市場を制覇する国際標準化戦略: 二十一世紀のビジネススタンダード』)
類語
・暫定(ざんてい)
意味:正式な決定がなされるまで、仮の措置として、とりあえず定めること。(出典:デジタル大辞泉)
・特別(とくべつ)
意味:他との間に、はっきりした区別があること。他と、はっきり区別して扱うこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・限定(げんてい)
意味:思考の対象の性質・範囲などを狭めて明確に定めること。(出典:デジタル大辞泉)
・臨機応変(りんきおうへん)
意味:その時その場に応じて、適切な手段をとること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・異例(いれい)
意味:普通と異なる例。今までに例がないこと。(出典:デジタル大辞泉)