ほしいまま
「権力をほしいままにする」などのように使う「ほしいまま」という言葉。
「ほしいまま」は、漢字では「擅」や「縦」や「恣」と書きます。
「ほしいまま」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ほしいまま」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
ほしいままの意味
「ほしいまま」には次の意味があります。
・思いのままに振る舞うさま。自分のしたいようにするさま。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言えば「自分勝手にする様子」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・何もかもがおまえの手のひらでほしいままに動くと思わないほうがいいぞ?
(出典:鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 7』)
・彼女はほしいままに時間をかけてゆっくりとそれを行なった。
(出典:ベルグ/行方未知訳『イマージュ』)
・つまり作者は、その点でほしいままに事実をまげているのではないだろうか。
(出典:三好十郎『恐怖の季節』)
・南部藩の家老の家に生れ、少年の頃から、秀才の名をほしいままにした。
(出典:野村胡堂『胡堂百話』)
・従って、ぼくはぼくなりの史見と想像をほしいままにするつもりである。
(出典:吉川英治『随筆 新平家』)
類語
・放題(ほうだい)
意味:常軌を逸していること。自由勝手にふるまうこと。また、そのさま。放埒。(出典:デジタル大辞泉)
・好き勝手(すきかって)
意味:気ままに振る舞うこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・我儘(わがまま)
意味:自分の思うさまになること。自分の思いどおり。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・気任せ(きまかせ)
意味:自分の思いのまま、気の向くままにすること。また、そのさま。気まま。(出典:デジタル大辞泉)
・ワンマン
意味:他人の意見や世評に耳をかさないで、自分の思うとおりに事を運ぶ人。また、そのような行動をするさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)