はばかる
「世間体をはばかる」などのように使う「はばかる」という言葉。
「はばかる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「はばかる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
はばかるの意味
「はばかる」には次の意味があります。
・差し障りをおぼえてためらう。気がねする。遠慮する。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「何かを行うことを躊躇する」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・誰にもはばかることがないので、考えたことをすべて言葉にしてしまう。
(出典:水野良『魔法戦士リウイ 第2巻』)
・このうるさいことをはばかって出て来ないでおられる私とは思われない。
(出典:与謝野晶子『源氏物語』)
・それははばかるところあってではなくて、それを知らないからであった。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・二人が別れないでいるのは、ただ世間体をはばかってのことに過ぎない。
(出典:藤沢周平『隠し剣秋風抄』)
類語
・節制(せっせい)
意味:度を越さないよう控えめにすること。ほどよくすること。(出典:デジタル大辞泉)
・慎む(つつしむ)
意味:あやまちや軽はずみなことがないように気をつける。慎重に事をなす。(出典:デジタル大辞泉)
・斟酌(しんしゃく)
意味:言動を控えめにすること。遠慮すること。(出典:デジタル大辞泉)
・忌憚(きたん)
意味: 遠慮すること。多く、否定の語を伴って用いられる。(出典:デジタル大辞泉)