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のべつ幕無しとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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のべつ幕無し

「のべつ幕無しに口を動かす」などのように使う「のべつ幕無し」という言葉。

「のべつ幕無し」は、「のべつまくなし」と読み、「のべつ幕無」と表記されることあります。

「のべつ幕無し」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「のべつ幕無し」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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のべつ幕無しの意味

「のべつ幕無し」には次の意味があります。

ひっきりなしに続くさま。(出典:デジタル大辞泉)

ある行動や出来事、状況などが絶え間なく続いている様子を表します。
「のべつ」とは、「延ぶ(のぶ)」の連用形「延べ」に、助動詞の「つ」がつき、絶え間なく、ひっきりなしにという意味です。
「幕」は芝居に使われる幕のことで、幕が無い、つまりは幕が引かれず演技が続く様子を意味しています。
「のべつくまなし」と誤用されることがあります。
「くま」ではなく「まく」なので注意しましょう。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

のべつ幕無しに己の屈託を垂れ流す嘉吉に、胸の奥がささくれだつ。
(出典:木内昇『漂砂のうたう』)

・あいつらときたら、のべつまくなし食べてばかりいるんでございますよ。
(出典:シェイクスピア/福田恆存訳『ヘンリー四世』)

・料理人のかはりが來ないので、おかみさん自身重たい體で臺所の土間に立ち、たゞさへてんてこ舞して居る女中にのべつ幕無しの小言を浴せかけながら働いてゐた。
(出典:水上滝太郎『大阪の宿』)

・静かなシーンでものべつまくなしに喋り続けているので、ひどく迷惑だ。
(出典:山本弘,安田均,高井信『妖魔夜行 しかばね綺譚』)

・普段のべつまくなしに話しているアメリカ人が、何も言わない、何も主張しない。
(出典:阿川尚之『アメリカが嫌いですか』)

類語

絶えず(たえず)
意味:とぎれることなく、引き続き行われているさま。間断なく。いつも。(出典:デジタル大辞泉)

引も切らず(ひきもきらず)
意味:絶え間がない。ひっきりなしである。次々と続く。引きもちぎらず。(出典:精選版 日本国語大辞典)

縷縷(るる)
意味:途切れることなく長く続くさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)

間断(かんだん)
意味:間がとぎれること。たえま。ひま。きれめ。「間断なく」の形で、たえまなくの意に用いられることが多い。けんだん。(出典:精選版 日本国語大辞典)

止め処(とめど)
意味:(多く「とめどない」「とめどもない」の形で)とめるところ。とどまるところ。終わり。際限。(出典:デジタル大辞泉)

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