なけなし
「なけなしのお金を盗られた」などのようなけなし」という言葉。
「なけなし」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「なけなし」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
なけなしの意味
「なけなし」には次の意味があります。
・あるとはいえないほど少ないこと。ほんのわずかしかないこと。(出典:デジタル大辞泉)
「なけなし」をわかりやすく言うと「少ししかないこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・腹を立てながらなけなしの金をはたいては新機種を買っていったものだ。
(出典:姫野カオルコ『初体験物語』)
・二世兵士は互いに帽子をまわしてなけなしの小遣いから資金を集めた。
(出典:吉田満『鎮魂戦艦大和(上)』)
・なけなしの制作費から、千五百万も抜こうという男の言葉とは思えなかった。
(出典:石田衣良『赤・黒(ルージュ・ノワール) 池袋ウエストゲートパーク外伝』)
・なけなしの自由をすっかり奪われてしまったことも知っている。
(出典:三浦哲郎『忍ぶ川 他』)
・などと考えつつハルユキがなけなしの勇気を振り絞ろうとしていると。
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 第4巻 -蒼空への飛翔』)
類語
・わずか
意味:数量・程度・価値・時間などがほんのすこしであるさま。副詞的にも用いる。(出典:デジタル大辞泉)
・微量(びりょう)
意味:ごくわずかな量。(出典:デジタル大辞泉)
・ちょっぴり
意味:分量や程度がわずかであるさま。ほんのすこし。(出典:デジタル大辞泉)
・ちびちび
意味:(「と」を伴って用いることもある) 物事を一度にしないで、すこしずつするさまを表わす語。金の支払い、借金、飲酒などについていう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・雀の涙(すずめのなみだ)
意味:ごくわずかなもののたとえにいう語。(出典:精選版 日本国語大辞典)