水を得た魚
「職場が変わってからは水を得た魚のようだ」などのように使う「水を得た魚」という言葉。
「水を得た魚」は、訓読みで「みずをえたうお」と読みます。
「水を得た魚」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「水を得た魚」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
水を得た魚の意味
「水を得た魚」には次の意味があります。
・その人に合った場で生き生きと活躍するようすのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
自分の得意とする分野や活躍の場を得ていきいきと活動する様を、水の中でのびのびと動き回る魚に例えた言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・ここからはアルクェイドに引き継がれたのか水を得た魚の様に喋り出す。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜-32 氷結の夢』)
・一九五一年の日米講和条約を境に、映画人たちはまさに水を得た魚だった。
(出典:加東康一『岳史よ、生命あるかぎり』)
・反対にわずか一ト月ほどの間に、水を得た魚とも見えたのは閻の母娘である。
(出典:吉川英治『新・水滸伝(二)』)
・水を得た魚のごとく生き生きとしていたのは小津ばかりである。
(出典:森見登美彦『四畳半神話大系』)
・樋口さんは水を得た魚のような活躍を始めた。
(出典:矢口純『酒を愛する男の酒』)
・バンドの人たちは水を得た魚だった。
(出典:片岡義男『ラハイナまで来た理由』)
・翌日からオリヴァンは、水を得た魚のごとく、〝活躍〟を開始した。
(出典:ヤマグチノボル『ゼロの使い魔 外伝 タバサの冒険 1』)
・世話する人がいて水商売に入り込むやたちまちご贔屓を増やして、それこそ水を得た魚。
(出典:平安寿子『素晴らしい一日』)