そぐう
「印象にそぐう」などのように使う「そぐう」という言葉。
「そぐう」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「そぐう」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
そぐうの意味
「そぐう」には次の意味があります。
・(多く「そぐわない」の形で用いる)釣り合う。似合う。(出典:デジタル大辞泉)
「そぐう」をわかりやすくいうと、よく合っているという意味になります。
何かと何かのバランスがとれていたり、ピッタリ条件にあっていたりするということです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そこへ行くと、長年聞き馴れた邦楽は言葉と節とがよくそぐうているような気がする。
(出典:宮城道雄『声と食物』)
・潤んだ茶色い瞳と長い睫毛に、そばかすはよくそぐっていた。
(出典:姫野カオルコ『ツ、イ、ラ、ク』)
・ま、女性とは言え大人のサイズのものだから、離れて見た輪郭がやや不自然ではあるが、元が不定形の液体、すぐに大きさも整って、そぐってくることだろう。
(出典:西尾維新『新本格魔法少女りすか -やさしい魔法はつかえない』)
・しかし、こんなふうに突き放した見方は光稀の知っている高巳にそぐっていない。
(出典:有川浩『空の中』)
・いまさらアルマーニやフェレを着ても身にそぐうわけがないのである。
(出典:阿部牧郎『オフィスラブ――甘い誘惑』)
類語
・当てはまる(あてはまる)
意味:物事にぴったり合う。適合する。適応する。(出典:デジタル大辞泉)
・適う(かなう)
意味:条件・基準などによく当てはまる。ぴったり合う。適合する。(出典:デジタル大辞泉)
・適する(てきする)
意味:条件などにうまくあてはまる。適合する。(出典:デジタル大辞泉)
・見合う(みあう)
意味:つりあう。対応する。(出典:デジタル大辞泉)
・マッチ(match)
意味:つりあうこと。調和すること。似合うこと。また、似合の相手。(出典:精選版 日本国語大辞典)