かんじき
「かんじきを履く」などのように使う「かんじき」という言葉。
「かんじき」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「かんじき」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
かんじきの意味
「かんじき」には次の意味があります。
・雪の上などを歩くとき、深く踏み込んだり滑ったりしないように、靴などの下につけるもの。(出典:デジタル大辞泉)
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・かんじきをはき毛皮を着た人が、村の方から急いでやつてきました。
(出典:宮沢賢治『水仙月の四日』)
・深い雪の上に馬を通すには、馬用のかんじきを作ってやる必要があるかもしれない。
(出典:中谷宇吉郎『雪を消す話』)
・もの寂しい景色の中を、私はかんじきの跡を辿って斜面を登っていった。
(出典:坂東眞砂子『山妣』)
・頭には雪帽を、身体には簑を、脚には長い雪ぐつをはき、かんじきをつけた。
(出典:丘丘十郎『雪魔』)
・この蛸足には、かんじきの輪のように、泥田に沈まぬような仕掛けがしてある。
(出典:三浦綾子『続泥流地帯 草のうた』)
類語
・滑り止め(すべりどめ)
意味:すべるのを防ぐために塗ったり取り付けたりするもの。(出典:デジタル大辞泉)
・わかんじき
意味:木・竹・蔓(つる)などを輪にしてつくったかんじき。(出典:デジタル大辞泉)
・アイゼン
意味:氷雪上を登降する際に靴底につける滑り止めの金具。(出典:デジタル大辞泉)
・スノーシュー
意味:靴につけ雪上を歩くための道具。(出典:デジタル大辞泉)
・スパイク
意味:野球や陸上競技などで、滑り止めのため、靴底に打ちつける釘などの突起物。(出典:デジタル大辞泉)