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お役御免とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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お役御免

「失敗をしてお役御免になる」などのように使う「お役御免」という言葉。

「お役御免」は、「おやくごめん」と読みます。

「お役御免」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「お役御免」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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お役御免の意味

「お役御免」には次の二つの意味があります。

1 ある役目をやめさせられること。また、仕事をしなくてもよくなること。
2 古くなったり不用となったりした物を処分すること。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

お役御免の意味①「ある役目をやめさせられること。また、仕事をしなくてもよくなること。」

「お役御免」の一つ目の意味は「ある役目をやめさせられること。また、仕事をしなくてもよくなること。」です。

役目を御免(免官・免職の尊敬語)されて、解放されることを意味します。
元々は、その役をする必要が無くなった、つまり役目の方が無くなったことを意味していましたが、現在は解雇やリストラという意味で使われることが多くなりました。
他人に対して使うときは、悪い印象を与えてしまう可能性もあります。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・そのほかに閉門や御役御免などの処分をうけた者もあって、この内訌も無事に解決した。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)

・一日おいてそのあくる日、顎十郎は書状をもってお役御免をねがい出た。
(出典:久生十蘭『顎十郎捕物帳』)

・ばか話をしていると上役に思われたら、みどもはお役御免になる。
(出典:星新一『殿さまの日』)

・久蔵は花魁の部屋へ通され、先生のほうはこれでお役ご免と、茶屋へ引き返した。
(出典:麻生芳伸編『落語特選(上)』)

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類語

・免官(めんかん)
意味:官職をやめさせること。免職。(出典:デジタル大辞泉)

・免職(めんしょく)
意味:職をやめさせること。特に、公務員の地位を失わせること。(出典:デジタル大辞泉)

・首切り(くびきり)
意味:免職・解雇すること。(出典:デジタル大辞泉)

解雇(かいこ)
意味:使用者側から雇用契約を解除すること。首にすること。(出典:デジタル大辞泉)

お役御免の意味②「古くなったり不用となったりした物を処分すること。」

「お役御免」の二つ目の意味は「古くなったり不用となったりした物を処分すること。」です。

1の意味が人に使われるのに対して、こちらは物に対して使われます。
役目を果たし終えた物を処分することを指し、「愛着のある物を捨てる」際に使われます。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・地天宮には、今年お役御免となったさまざまな道具が持ち込まれていた。
(出典:香月日輪『大江戸妖怪かわら版③ 封印の娘』)

・今使っているのはそろそろお役御免にしなければ、歯茎を傷める。
(出典:赤瀬川隼『人は道草を食って生きる』)

・だから私は、お役ご免のその髪留めをちさとさんからもらうことにした。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 28 フレーム オブ マインド』)

・そやけど李朝には仏壇も神棚もあらへんから、お役ご免になんねん。
(出典:西風隆介『神の系譜Ⅶ 竜の源 高句麗』)

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類語

・廃棄(はいき)
意味:不用なものとして捨てること。(出典:デジタル大辞泉)

・処分(しょぶん)
意味:不要なものや余分なものなどを、捨てる、売り払う、消滅させる、など適当な方法で始末すること。(出典:デジタル大辞泉)

・御払い箱(おはらいばこ)
意味:不用になったものを捨てること。(出典:大辞林 第三版)

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