おどおど
「ミスをしたのではないかと、おどおどしてしまった」などのように使う「おどおど」という言葉。
「おどおど」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「おどおど」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
おどおどの意味
「おどおど」には次の意味があります。
・(「おずおず(おづおづ)」の変化したもの。「と」を伴って用いる場合もある) 緊張したり恐れたりして、心が落ち着かないさまを表わす語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「おどおど」をわかりやすく言うと「緊張や不安で落ち着かない様子」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あのいつもおどおどしてるような目や態度はおれの好みではない。
(出典:雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス11 インパクト・ガールズ』)
・愛人を殺された男としては、多少はおどおどしているのが、普通である。
(出典:赤川次郎『幽霊愛好会』)
・殆どいつも無口で、蛇にみこまれたように夫の前ではおどおどしていた。
(出典:福永武彦『加田伶太郎全集』)
・その慎一郎の背後には都がおびえたような顔色でおどおどと立っている。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 横溝正史 「不死蝶」』)
・おどおどした態度から飲みに来たのではないことは明らかだった。
(出典:山本文緒『プラナリア』)
類語
・物思い(おのおもい)
意味:あれこれと考えること。また、思いわずらうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・危惧(きぐ)
意味:あやぶみ、おそれること。危懼。(出典:デジタル大辞泉)
・心騒ぎ(こころさわぎ)
意味:心が落ち着かないこと。むなさわぎ。(出典:デジタル大辞泉)
・おっかなびっくり
意味:こわがってびくびくしながら物事をするさま。おそるおそる。こわごわ。おっかなびくびく。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・びくびく
意味:不安や恐怖などのために絶えずおびえ恐れるさまを表わす語。びくりびくり。(出典:精選版 日本国語大辞典)