おっとり
「おっとりとした性格」などのように使う「おっとり」という言葉。
「おっとり」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「おっとり」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
おっとりの意味
「おっとり」には次の意味があります。
・人柄・しぐさなどが、落ち着いていてこせこせとしないさま。おおようなさま。
(出典:デジタル大辞泉)
周囲の人々にある種の安心感を与えるような人の様子を指すこともあれば、他の人よりもゆっくりし過ぎているような人の様子を指すこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あんたはおっとりしてるから、ふつうにしてたら高校受験は無理だわよ。
(出典:柳美里『水辺のゆりかご』)
・もうすこしで美人と言っていい顔立ちの、おっとりした表情の女性だった。
(出典:片岡義男『時差のないふたつの島』)
・こんな生活ができるのも、昭夫のおっとりとした穏やかな気質のせいだ。
(出典:林真理子『初夜』)
・あれでもおっとり構えているときには立派な顔をしておるがね。
(出典:ジョイス/飯島淳秀訳『若き日の芸術家の肖像』)
・こちらはまたおっとりと目もとのやさしい何ともはやつつましやかな人。
(出典:上坂冬子『おんなの一人旅』)
類語
・おおらか
意味:ゆったりとして、こせこせしないさま。大様。(出典:デジタル大辞泉)
・悠然(ゆうぜん)
意味:物事に動ぜず、ゆったりと落ち着いているさま。悠々。(出典:デジタル大辞泉)
・呑気(のんき)
意味:性格や気分がのんびりとしていること。こせこせしないこと。また、そのさま。
(出典:デジタル大辞泉)
・平然(へいぜん)
意味:何事もなかったように落ち着きはらっているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・鷹揚(おうよう)
意味:小さなことにこだわらずゆったりとしているさま。(出典:デジタル大辞泉)