おちおち
「おちおち外も歩けない」などのように使う「おちおち」という言葉。
「おちおち」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「おちおち」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
おちおちの意味
「おちおち」には次の意味があります。
・(あとに打消しの語を伴って)落ち着いて。安心して。(出典:デジタル大辞泉)
「おちおち○○ない」で「落ち着いて○○できない」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・家が古くなりすぎて、風のきつい夜なんかはおちおち眠っていられない。
(出典:宮本百合子『朝の風』)
・その想像通りであることを確認するまではおちおち仕事にも集中していられない。
(出典:冲方丁『天地明察』)
・存在が問われでもしたら、おちおち外に出ることもままならないではないか。
(出典:宮沢章夫『茫然とする技術』)
・あんな連中に入りこまれては、市に集まった人間もおちおち食べてはいられない。
(出典:アン・マキャフリイ『パーンの竜騎士シリーズ(全16巻) 12 竜の反逆者』)
・それは、こういったことを全部、おちおちゆっくり見ていられなかったことです。
(出典:C・S・ルイス/瀬田貞二訳『(ナルニア国物語6) 魔術師のおい』)
類語
・悠長(ゆうちょう)
意味:動作や態度などが落ち着いていて気の長いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・安楽(あんらく)
意味:心身の苦痛や生活の苦労がなく、楽々としていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・綽然(しゃくぜん)
意味:ゆるやかなさま。ゆとりのあるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・のんびり
意味:(「と」を伴って用いることもある) 束縛がなく、心身ともにくつろいでゆったりとしたさまを表わす語。のびのび。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・大らか(おおらか)
意味:心がゆったりとして、こせこせしないさま。おおよう。(出典:デジタル大辞泉)