ありのまま
「ありのままの自分を見せる」などのように使う「ありのまま」という言葉。
「ありのまま」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ありのまま」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ありのままの意味
「ありのまま」には次の意味があります。
・実際にあるとおり。偽りのない姿。ありてい。(出典:デジタル大辞泉)
「ありのまま」を分かりやすくいうと「本当の姿」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ここでは特にどちらと判断せずにありのままに記しておくこととした。
(出典:半藤一利『日本のいちばん長い日』)
・あえてそのありのままの姿を描き出そうとした詩人は一人もいなかった。
(出典:スタンダール/白井浩司訳『恋愛論』)
・私は私の会計係の毎日ありのままな報告をどんなに喜んでいるか知れない。
(出典:相馬愛蔵『私の小売商道』)
・ありのままの俺が愛されないという考えと、世界とは共存し得るからだ。
(出典:三島由紀夫『金閣寺』)
・ありのままを話したりすると、部長は念のためにと社長の耳に伝えかねない。
(出典:星新一『おみそれ社会』)
類語
・率直(そっちょく)
意味:かざりけがなく正直なこと。ありのままであること。また、そのさま。すなお。きすぐ。真率。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・実相(じっそう)
意味:実際のありさま。ありのままの姿。(出典:デジタル大辞泉)
・正真正銘(しょうしんしょうめい)
意味:まったくうそいつわりのない本物であること。まったくまちがいのないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・正しく(まさしく)
意味:まちがいなく。まさに。(出典:デジタル大辞泉)
・有り体(ありてい)
意味:ありのまま。うそ偽りのないこと。(出典:デジタル大辞泉)