ありきたり
「ありきたりのこと」などのように使う「ありきたり」という言葉。
「ありきたり」は、漢字で「在り来り」と書きます。
「ありきたり」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ありきたり」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
ありきたりの意味
「ありきたり」には次の意味があります。
・珍しくないこと。ありふれていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
ありきたりは漢字で書くと「在り来たり」であり、もともと「もとから存在し続けてきたこと」を意味する言葉です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ありきたりの、どこにでもあるような普通の生活から解放されるんだ!
(出典:奈須きのこ『空の境界 (下)』)
・フレッシュというにはありきたりに過ぎるが、他に表現しようもないね。
(出典:谷川流『涼宮ハルヒシリーズ 9 涼宮ハルヒの分裂』)
・ありきたりの言葉で、彼女を慰めることはできないと思ったからでもある。
(出典:梶山季之『族譜・李朝残影』)
・まるで一日ぶりに学校で会った時のような、ありきたりの笑顔をする。
(出典:奈須きのこ『空の境界 (上)』)
・憎悪はかれに対して他人が抱く、ごくありきたりの感情にすぎなかった。
(出典:高千穂遙『クラッシャージョウ・シリーズ(全13巻) 11 〔映画版〕虹色の地獄』)
類語
・普通(ふつう)
意味:特に変わっていないこと。ごくありふれたものであること。それがあたりまえであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・一般(いっぱん)
意味:ありふれていること。あたりまえ。普通。(出典:デジタル大辞泉)
・尋常(じんじょう)
意味:特別でなく、普通であること。また、そのさま。あたりまえ。(出典:デジタル大辞泉)
・標準(ひょうじゅん)
意味:平均的な度合。また、その程度のもの。なみ。普通。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・平凡(へいぼん)
意味:これといったすぐれた特色もなく、ごくあたりまえなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉
・平平凡凡(へいへいぼんぼん)
意味:きわめて平凡なさま。(出典:デジタル大辞泉)