独唱
「独唱を披露する」などのように使う「独唱」という言葉。
「独唱」は、音読みで「どくしょう」と読みます。
「独唱」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「独唱」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
独唱の意味
「独唱」には次の意味があります。
・一人で歌うこと。ソロ。(出典:デジタル大辞泉)
歌唱形態の一つです。他の歌唱形態に斉唱、合唱、重唱がありますが、いずれも複数人で歌う形態であるため、一人で歌う場合はどんな曲でも独唱になります。
ちなみに「Solo(ソロ)」はイタリア語です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・しかもテノール独唱のカンタータは珍しいのではありませんか。
(出典:柴田南雄『クラシック名曲案内ベスト151』)
・美しい高い女高音に近い声が、その響きにからみついて緩やかな独唱を始める。
(出典:和辻哲郎『偶像崇拝の心理』)
・次は十二、三の女の子の独唱なり、あまり上手ならず、次は二組つづけて漫才なり。
(出典:山田風太郎『戦中派虫けら日記』)
・ただ、歌劇の派手な主役があるわけではないし、独唱に向く声でもありません。
(出典:原尞『私が殺した少女』)
・下の食堂では独唱会があった。
(出典:寺田寅彦『旅日記から』)
・雨蛙は聞えた独唱家ですが、蝸牛はまた風がはりな沈黙家です。
(出典:薄田淳介『若葉の雨』)
・高音がよく通るソプラノの声の持ち主で、独唱の時間は八重垣の独壇場だ。
(出典:桐生祐狩『夏の滴』)
・この中のマーラーの歌曲では、フィッシャー〓ディースカウが独唱した。
(出典:吉田秀和『世界の指揮者』)