心得とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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心得

「その歳にしては心得がある」などのように使う「心得」という言葉。

「心得」は、訓読みで「こころえ」と読みます。

「心得」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「心得」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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心得の意味

「心得」には次の四つの意味があります。

1 理解していること。また、理解してとりはからうこと。
2 常に心がけていなければならないこと。心構え。
3 技芸を身につけていること。たしなみ。
4 ある事をするにあたって注意し、守るべき事柄。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

心得の意味①「理解していること。また、理解してとりはからうこと。」

「心得」の一つ目の意味は「理解していること。また、理解してとりはからうこと。」です。

この場合、人が事物に向ける関心の程度、それに伴う理解の深さが、話題の中心となります。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・天井のどの辺を足場にして這えばいいかというような事も心得ていた。
(出典:江戸川乱歩『悪魔の紋章』)

・自分の立場を心得ない何という不作法な男だろうと思って小林を見た。(出典:夏目漱石『明暗』)

・その他、女性のあらゆる悪徳を心得ているつもりでいたのであります。
(出典:太宰治『女の決闘』)

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類語

教養(きょうよう)
意味:学問、知識などによって養われた品位。教育、勉学などによって蓄えられた能力、知識。文化に関する広い知識。(出典:精選版 日本国語大辞典)

識別(しきべつ)
意味:見分けること。判別すること。また、その能力。(出典:精選版 日本国語大辞典)

慧眼(けいがん)
意味:さとい眼力。鋭い活眼力。物事の本質を鋭く見抜く洞察力。炯眼。
(出典:精選版 日本国語大辞典)

心得の意味②「常に心がけていなければならないこと。心構え。」

「心得」の二つ目の意味は「常に心がけていなければならないこと。心構え。」です。

この場合、生活する人が常に心に抱いていること、内面のことが、話題の中心となります。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・雨は降っていないと心得て表に出ると、ポチポチと落ちている事がある。
(出典:高浜虚子『丸の内』)

・夫婦はいつも夫婦であるということを、我々他人は心得ておかねばならないのである。
(出典:坂口安吾『ジロリの女』)

・近代の物質的科学は人間の感官を追放することを第一義と心得て進行して来た。
(出典:寺田寅彦『試験管』)

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類語

礼節(れいせつ)
意味:礼儀と節度。また、礼儀。(出典:デジタル大辞泉)

信念(しんねん)
意味:かたく信じて疑わない心。自信の念。(出典:精選版 日本国語大辞典)

作法(さほう)
意味:物事を行う方法。きまったやり方。きまり。しきたり。(出典:精選版 日本国語大辞典)

心得の意味③「技芸を身につけていること。たしなみ。」

「心得」の三つ目の意味は「技芸を身につけていること。たしなみ。」です。

この場合、人の身振り手振り、外面に見えること、話題の中心になります。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・しかしやることが分れば、それについての心得はいくらでも出て来ると思う。
(出典:中谷宇吉郎『科学と文化』)

・武芸の心得のある彼は路ばたの立ち木をうしろにして、闇を睨んで叫んだ。
(出典:岡本綺堂『籠釣瓶』)

・彼には田舎者の両親があったが、その親たちに自分を深く尊敬させるような術を心得ていた。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)

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類語

処世術(しょせいじゅつ)
意味:社会生活をしてゆく上の方策。世渡りの方法。処世法。(出典:精選版 日本国語大辞典)

流儀(りゅうぎ)
意味:技術・芸能などで、その人や流派に伝わっている手法・様式。(出典:デジタル大辞泉)

技量(ぎりょう)
意味:ある物事を行う能力。腕前。手並み。(出典:デジタル大辞泉)

心得の意味④「ある事をするにあたって注意し、守るべき事柄。」

「心得」の四つ目の意味は「ある事をするにあたって注意し、守るべき事柄。」です。

この場合、どう思うかは関係なしに、ある事に当たる人々が気をつけなければならない規則が、話題の中心になります。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・一行が京都へ着いた際の心得まで個条書になって細かく規定されている。
(出典:島崎藤村『夜明け前』)

・食事は毎日のことだから、貴賤に限らずその心得がなくてはならない。
(出典:菊池寛『小田原陣』)

・ついでに記して置くことは、火災の避け難き場合を顧慮しての心得である。
(出典:今村明恒『地震の話』)

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類語

戒律(かいりつ)
意味:一般に、信者が信仰生活において守るべき規律・規則。(出典:デジタル大辞泉)

憲章(けんしょう)
意味:重要で根本的なことを定めた取り決め。特に、基本的な方針や施策などをうたった宣言書や協約。(出典:デジタル大辞泉)

定款(ていかん)
意味:公益法人・会社・協同組合などの社団法人の目的・組織・活動などに関する根本規則。
(出典:デジタル大辞泉)

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