勇退
「監督を勇退する」などのように使う「勇退」という言葉。
「勇退」は、音読みで「ゆうたい」と読みます。
「勇退」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「勇退」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
勇退の意味
「勇退」には次の意味があります。
・後進に道を譲るため、自分から官職などを退くこと。（出典：デジタル大辞泉）
「勇退」をわかりやすく言うと「次の世代に引き継ぐため、自ら進んで今の立場から去ること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・今後は、個人的な投資に専念しようと思いまして、最近、勇退しました。
（出典：ガードナー／中田耕治訳『幸運の脚』）
・勇退した薔薇さまたちに、妹たちが仕事をさせるわけがないか。
（出典：今野緒雪『マリア様がみてる 32 卒業前小景』）
・五十三年、管理者の特別勇退制度ができたのを機会に退職したある幹部の話だ。
（出典：中川靖造『創造の人生 井深大』）
・博士は勇退後研究に不便を感じているように聞いているし、それから大学の方でもその後任に困っていたらしい。
（出典：戸坂潤『社会時評』）
・警察を勇退したあとは、矢野の世話で、選挙に出る気でいる。
（出典：西村京太郎『札幌着23時25分』）
類語
・退任（たいにん）
意味：任務をやめること。役目をしりぞくこと。（出典：デジタル大辞泉）
・引退（いんたい）
意味：役職や地位から身を退くこと。（出典：デジタル大辞泉）
・退職（たいしょく）
意味：勤めている職をやめること。現職をしりぞくこと。（出典：デジタル大辞泉）
・委譲（いじょう）
意味：権利・権限などを他の人・機関に譲って任せること。（出典：デジタル大辞泉）
・離任（りにん）
意味：転任・退任などで任務・任地を離れること。（出典：デジタル大辞泉）
