凡庸
「凡庸な人物」などのように使う「凡庸」という言葉。
「凡庸」は、音読みで「ぼんよう」と読みます。
「凡庸」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「凡庸」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
凡庸の意味
「凡庸」には次の意味があります。
・平凡でとりえのないこと。また、その人や、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「凡庸」を分かりやすく言うと、「とりたてて変わったところがないこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・俺が望むのは、そんな凡庸な毎日が、何事もなく続いていくことである。
(出典:伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第03巻』)
・凡庸な男がすぐれた女性に成功する秘密のすべてはおそらくここにある。
(出典:スタンダール/白井浩司訳『恋愛論』)
・一人の人間の歴史は、それが凡庸であるからこそ意味を持つのですよ。
(出典:牧野修『屍の王』)
・一刻も早くこの部屋をでたかったが、おれは凡庸に指示を待っていた。
(出典:石田衣良『少年計数機 池袋ウエストゲートパーク2』)
・どこかで誰かが誰かを愛しているという凡庸な事実に感動する。
(出典:松浦理英子『優しい去勢のために』)
類語
・人並み(ひとなみ)
意味:一般の人と同様、同程度であること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・何の変哲もない(なんのへんてつもない)
意味:これといって変わったところがない。平凡である。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・平凡(へいぼん)
意味:これといったすぐれた特色もなく、ごくあたりまえなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・普通(ふつう)
意味:ごくありふれていること。通常であること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・月並み(つきなみ)
意味:新鮮みがなく、ありふれていて平凡なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)