サルベージとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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サルベージ

「サルベージを行う」などのように使う「サルベージ」という言葉。

「サルベージ」は、英語で「salvage」と表記します。

「サルベージ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「サルベージ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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サルベージの意味

「サルベージ」には次の四つの意味があります。

1 遭難した船の人命・船体・積み荷などを救助すること。海難救助。また、沈没船の引き揚げ作業。
2 廃品の再利用。
3 コンピューターで、破損したハードディスクや光ディスクなどからデータを取り出すこと。
(出典:デジタル大辞泉)
4 詐取された手形などを報酬をとって取り返すことをいう俗語。(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

サルベージの意味①「遭難した船の人命・船体・積み荷などを救助すること。海難救助。また、沈没船の引き揚げ作業。」

「サルベージ」の一つ目の意味は「遭難した船の人命・船体・積み荷などを救助すること。海難救助。また、沈没船の引き揚げ作業。」です。

簡単に言い換えると、海難事故からの人命救助や積み荷の回収作業、沈没してしまった船を引き揚げることです。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・水深六十米もあると、サルベージ代金の方が高くつくんです。
(出典:梶山季之『朝は死んでいた』)

・現場の水深は百五十メートルと浅いが、サルベージするには特殊装備を持ったテクニカル・ダイバーや潜水艇が要る。
(出典:野尻抱介『クレギオン 7 ベクフットの虜』)

・これは余談だが、海の底に沈んだ十万ポンドのソヴリン金貨は、第一次大戦後、大正十四年八月に、日本人山岡弓八がサルベージに成功して、ふたたび全世界を驚倒させた。
(出典:安部譲二『時速十四ノット、東へ』)

類語

海難救助(かいなんきゅうじょ)
意味:海難に出あった船舶や積荷の全部または一部を救助すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

引(き)上げ・引(き)揚げ(ひきあげ)
意味:引き上げること。(出典:デジタル大辞泉)

海難救助船(かいなんきゅうじょせん)
意味:海難を起こした船および遭難者あるいは貨物を救助することを目的とする船。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))

サルベージの意味②「廃品の再利用。」

「サルベージ」の二つ目の意味は「廃品の再利用。」です。

リサイクルととても近い意味です。
古くなったものや、壊れたものを修復して再利用することを指して言います。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・いずれにせよ、失われたもののサルベージ作業は芳かんばしくなかった。
(出典:鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 4』)

・さすがに重要な文献などはサルベージしたが、粉みじんになっている屋敷を修復するのは骨が折れる。
(出典:事務狂『fate/stay night 月姫 (TYPE-MOONクロスオーバーの最高峰、文庫5~6巻のボリューム)』)

・今やおまえの体となっているプロトタイプ・タロスだが、サルベージされたときには頭部と心臓がなかった。
(出典:伊達将範『DADDYFACE 世界樹の舟』)

類語

再利用(さいりよう)
意味:一度使用したものを、別の機会に再び利用すること。(出典:デジタル大辞泉)

リサイクル
意味:資源の有効利用、環境汚染防止のために、廃物を原料として再生し利用すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

リユース
意味:再使用すること。そのままの形体でもう一度使うこと。(出典:デジタル大辞泉)

サルベージの意味③「コンピューターで、破損したハードディスクや光ディスクなどからデータを取り出すこと。」

「サルベージ」の三つ目の意味は「コンピューターで、破損したハードディスクや光ディスクなどからデータを取り出すこと。」です。

①の沈没船やその中から価値のある積み荷を引き揚げるという意味から、救助が難しいところから救い出すことの連想で、通常では読み取れない破損したディスクなどからデータ(情報)を取り出す、というような場合に用いられます。
断片的な記憶を思い出す、というような場合にも使われることがあります。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・いずれにせよ、失われたもののサルベージ作業は芳かんばしくなかった。
(出典:鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 4』)

・残骸ならば残っているかもしれないけれど、残骸から資料をサルベージするような専門的な調査能力は、空々にはない。
(出典:西尾維新『伝説シリーズ 3 悲惨伝』)

・江知佳さんにそのことを聞かれて、堂本は数年前の記憶をサルベージし、木曜日の朝の交信で、医者の名前を知らせたんじゃないかと思う。
(出典:法月綸太郎『生首に聞いてみろ』)

類語

リカバリー
意味:破損したデータやハードウェアなどを復旧すること。(出典:ASCII.jpデジタル用語辞典)

リストア
意味:バックアップされたファイルやデータを使って、元の状態に戻すこと。(出典:ASCII.jpデジタル用語辞典)

デコード
意味:ある一定の規則に従って別の形式に変換されたデータを元に戻すこと。圧縮されたファイルや暗号化されたデータ、文字コードなどを元に戻すことを指す。(出典:IT用語がわかる辞典)

サルベージの意味④「詐取された手形などを報酬をとって取り返すことをいう俗語。」

「サルベージ」の四つ目の意味は「詐取された手形などを報酬をとって取り返すことをいう俗語。」です。

一言で言い換えると、手形詐欺で奪われた手形を、法外な報酬を支払って取り戻すことをいいます。
資金繰りが苦しく、融資を受けられない企業に融通手形を振り出させて、それを奪うという「パクリ屋」に対し、その企業が報酬を払って「サルベージ屋」を雇い、奪われた手形を取り返してもらうという、いわゆる裏社会のやり取りで登場する言葉です。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・俗にサルベージといわれる仕事で、パクッた手形をネタに強引な取り立てをやって金にしてしまう手口だ。
(出典:橋本克彦『欲望の迷宮 新宿歌舞伎町』)

・それに経済ゴロとしても、村井組にパクられた手形をサルベージするのに安田が凄腕をふるい始めた。
(出典:大藪春彦『血の罠(v1.0)』)

・町田は若僧と甘く見られてたびたびインチキ会社に手形をパクられたが、そのサルベージを引き受けるのも邦彦の役目だった。
(出典:大藪春彦『野獣死すべし』)

類語

ぱくり屋(ぱくりや)
意味:手形の割引きの話や、債権者に仮差押えの手続きの話などをもちこんだりして、預かった手形や供託保証金を持ち逃げする者。(出典:精選版 日本国語大辞典)

融通手形(ゆうづうてがた)
意味:資金を融通するため、商業手形とみせかけて振り出される手形。空手形。なれあい手形。(出典:精選版 日本国語大辞典)

好意手形(こういてがた)
意味:融通手形の一つ。資金調達のために、信用のある人に依頼してその人を支払人とし、自分を受取人として振り出してもらう。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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