あまのじゃく
「右と言ったら左を向くようなあまのじゃくだ」などのように使う「あまのじゃく」という言葉。
「あまのじゃく」は、漢字で「天邪鬼」と書きます。
「あまのじゃく」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「あまのじゃく」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
あまのじゃくの意味
「あまのじゃく」には次の意味があります。
・わざと人に逆らう言動をする人。つむじまがり。ひねくれ者。(出典:デジタル大辞泉)
人に逆らうばかりで素直でない者という意味です。
もともとは、「瓜子姫」の昔話をはじめ多くの民間説話に出てくる嫌われ者の小鬼の名前です。
九州ではアマンジャグメといいます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
あまのじゃくの使い方・例文
・私のような、時代に対してあまのじゃくな者を対象に作られたものだ。 営業になるぐらいは、売れているというわけだろう。
(出典:星新一『あれこれ好奇心』)
・それに応じて書いたわけだが、私はあまのじゃくな性格である。 バラ色未来学に調子をあわせるのも気が進まず、けちをつけるようなことのほうが多かった。
(出典:星新一『きまぐれ博物誌』)
・アブドラマ・ハニーフのあまのじゃくな性格は、いまに始まったことではない。
(出典:幸田真音『傷 邦銀崩壊(上)』)
・あまのじゃくや反抗心といった感情的なものではなく、身についてしまった習慣と称したほうがいい。
(出典:星新一『きまぐれ星のメモ』)
・あまのじゃく的な性格が、そのころからあったようだ。
(出典:星新一『きまぐれ遊歩道』)
類語
・意地悪(いじわる)
意味:性格がひねくれているさま(出典:weblio類語辞書)
・ひねくれ者(ひねくれもの)
意味:性格が素直でなくいじけているさま(出典:weblio類語辞書)
・へそ曲がり(へそまがり)
意味:性格がひねくれているさま(出典:weblio類語辞書)
・つむじ曲がり(つむじまがり)
意味:性格が素直でなくいじけているさま(出典:weblio類語辞書)
・偏屈者(へんくつもの)
意味:性格がねじれた者(出典:weblio類語辞書)