男らしい
「男らしい仕事」などのように使う「男らしい」という言葉。
「男らしい」は、訓読みで「おとこらしい」と読みます。
「男らしい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「男らしい」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
男らしいの意味
「男らしい」には次の意味があります。
・いかにも男であると思えるようすである。体格・気質や行動・態度などが、男性のもつべきと考えられている特質を備えている。(出典:デジタル大辞泉)
「男らしい」をわかりやすく言うと、力強さや勇敢さなど「伝統的な男性の特徴をもっている」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いつまでも彼女を自分の傍に引きつけておくのを男らしくないと考えた。
(出典:夏目漱石『明暗』)
・三分の中ですべて処理するいさぎよさこそ今一番男らしいことなのです。
(出典:つかこうへい『傷つくことだけ上手になって』)
・彼はいつも男らしい自分を演出することに細心の注意を払っていたのだ。
(出典:鈴木光司『リング』)
・口だけは男らしく言っても、それを裏切る涙は六三郎の眼に浮いていた。
(出典:岡本綺堂『心中浪華の春雨』)
・燃えていた品子には不思議なほどにわかに男らしくなくなるのであった。
(出典:織田作之助『雨』)
類語
・男性的(だんせいてき)
意味:いかにも男性らしいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・男勝り(おとこまさり)
意味:女ではあるが、男にも勝るほど勝ち気でしっかりしていること。(出典:デジタル大辞泉)
・男臭い(おとこくさい)
意味:男性特有のにおいがする。(出典:デジタル大辞泉)
・雄々しい(おおしい)
意味:男らしいさま。勇ましい。(出典:デジタル大辞泉)
・バーバリズム
意味:野蛮。未開性。(出典:デジタル大辞泉)