媒体
「電子媒体」などと使われる「媒体」という言葉。
読み方は「ばいたい」です。
この記事では「媒体」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
媒体の意味
媒体には次の2つの意味があります。
1 一方から他方へ伝えるためのなかだちとなるもの。
2 媒質。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
一般的には1の意味で使われます。
「媒」一文字で「なかだち」とも読みます。
「なかだち」は「二つのものの間に立つ」という意味なので、「媒体」は「二つのものの間に立つ物質」といえます。
伝えるものは、目に見えるもののこともあれば、「情報」のように目に見えないもののこともあります。
2は主に科学分野で使われる言葉で、音波を伝える空気や、電磁波を伝える真空または物質などのことを指します。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・本には書きませんし、他の媒体で今日聞いたことを書くこともしません。
(出典:馳星周『不夜城完結編 長恨歌』)
・掲載媒体のことも考えるけれど、最終的には一冊の本にするのが目標だ。
(出典:宮部みゆき『模倣犯 上』)
・その純粋熱エネルギーは媒体を通して熱交換室もしくは拡張室に送られる。
(出典:宇宙英雄ローダン・シリーズ『01 大宇宙を継ぐ者』)
・最近では、特にゲームという媒体の中で使われている印象があります。
(出典:成田良悟『baccano! 1931 特急編 The Grand Punk Railroad』)
・戦前、つまり昭和二十年より前の時代は、情報の媒体が限られていた。
(出典:星新一『きまぐれ学問所』)