壮観
「壮観な風景」などのように使う「壮観」という言葉。
「壮観」は、音読みで「そうかん」と読みます。
「壮観」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「壮観」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
壮観の意味
「壮観」には次の意味があります。
・ながめの壮大なこと。また、そのさま。すばらしいながめ。立派なみもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「壮観な風景」は「壮大で美しい風景」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そそれらが砂塵をあげて濃尾平野を北上してゆく景は壮観そのものだった。
(出典:司馬遼太郎『国盗り物語』)
・ガラス片のように粉々に、キラキラ輝く様は不思議に壮観な光景だった。
(出典:谷川流『電撃!!イージス5 第01巻』)
・朝出発する時に、劇団員が家の前に整列して挨拶するのは壮観だったそうだ。
(出典:戸板康二『新々ちょっといい話』)
・この麻黄の野を、幾すじもの水が流れている時を想像すると、壮観である。
(出典:井上靖『私の西域紀行(下)』)
・余計な物の何もない空間はそれだけで壮観だが、なるほど畳はかなり傷んでいる。
(出典:松村栄子『雨にもまけず粗茶一服』)
類語
・大観(たいかん)
意味:雄大な景色。壮大な眺め。(出典:デジタル大辞泉)
・偉観(いかん)
意味:偉大な光景。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・パノラマ
意味:見渡す限りの広々とした風景。(出典:デジタル大辞泉)
・佳景(かけい)
意味:すばらしい眺め。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・スペクタクル
意味:壮大で印象的な光景。(出典:精選版 日本国語大辞典)