過程
「子どもの成長過程」などのように使う「過程」という言葉。
「過程」は、音読みで「かてい」と読みます。
「過程」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「過程」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
過程の意味
「過程」には次の意味があります。
・物事が変化し進行して、ある結果に達するまでの道筋。プロセス。(出典:デジタル大辞泉)
目標やゴールに到達するまでの一連の流れのことを指します。
「過程」の「過」は通り過ぎることを意味し、「程」は道のりや道筋を意味するので、「過程」とは結果が出るまでに通ってきた道筋のことです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかし、花さんには子供が成長過程で感じた母親像を聞かねばなるまい。
(出典:村松友視『百合子さんは何色 ―武田百合子への旅』)
・いわゆる自信教人信の過程において十方衆生の普遍性が実現されてゆく。
(出典:三木清『親鸞』)
・かかる一者の一般から特殊への展開過程をプロクロスは弁証法と考えた。
(出典:戸坂潤『辞典』)
・その後彼が死を決意するに至った心理的過程を分析する力は、私にはない。
(出典:綾辻行人『人形館の殺人』)
・人間の言語能力とはそういう過程を通じて発達してきたのではないか、と。
(出典:竹内久美子『浮気人類進化論 きびしい社会といいかげんな社会』)
類語
・プロセス(ぷろせす)
意味:仕事を進める方法。手順。(出典:デジタル大辞泉)
・経路(けいろ)
意味:事がたどってきた筋道。過程。(出典:デジタル大辞泉)
・経過(けいか)
意味:ある時間内の物事の進行・変化のぐあい。成り行き。(出典:デジタル大辞泉)
・工程(こうてい)
意味:仕事や作業を進めていく順序・段階。また、その進みぐあい。(出典:デジタル大辞泉)
・手順(てじゅん)
意味:物事をする順序。段取り。(出典:デジタル大辞泉)