幻滅
「都会の生活に幻滅する」などのように使う「幻滅」という言葉。
「幻滅」は、音読みで「げんめつ」と読みます。
「幻滅」とはどのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「幻滅」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
幻滅の意味
「幻滅」には次の意味があります。
・期待やあこがれで空想し美化していたことが現実とは異なることを知り、がっかりすること(出典:デジタル大辞泉(小学館))
「幻滅」をわかりやすく言うと「失望すること」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・女に男がいちばん、幻滅するのは、女房をもらって三年目という説がある。
(出典:遠藤周作『ぐうたら愛情学』)
・そうは思っても、慎作は父に対して決して幻滅を覚えたりはしなかった。
(出典:山本勝治『十姉妹』)
・幻滅したという意識はなかったが、やはり何かに失望していたのである。
(出典:モーリアック/遠藤周作訳『愛の砂漠』)
・この両短篇は人生の暗面をのぞいた少年の幻滅感と挫折を現わしている。
(出典:ジョイス/飯島淳秀訳『ダブリン人』)
・私はアメリカという男に六年くらい前から、少しずつ幻滅していた。
(出典:田口ランディ『ハーモニーの幸せ』)
類語
・こけにする
意味:踏みつけにする。ばかにする。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・冷評(れいひょう)
意味:冷淡な態度で批評すること。また、その批評。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・おとしめる
意味:劣ったものと軽蔑する。さげすむ。見下す。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・尻に敷く(しりにしく)
意味:妻が自分の意に夫を従わせて、思うままに振る舞う。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・眼下に見る(がんかをみる)
意味:自分より劣ったものとして見る。る(出典:デジタル大辞泉(小学館))