泰然自若
「彼はいつも泰然自若であった」などのように使う「泰然自若」という言葉。
「泰然自若」は、音読みで「たいぜんじじゃく」と読みます。
「泰然自若」とはどのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「泰然自若」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
泰然自若の意味
「泰然自若」には次の意味があります。
・落ち着いていて物事に動じないさま。(出典:三省堂 新明解四字熟語辞典)
「泰然自若」をわかりやすく言うと「周りに影響を受けずに落ち着いている様子」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そんななかにあって、眉目びもく秀麗な四郎はいつも泰然自若としていた。
(出典:中村彰彦『侍たちの海 小説 伊東祐亨』)
・どんな事態でもあくまで主人には泰然自若としていて欲しかった。
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!08』)
・しかし、だからと言って泰然自若として昼寝をしていてはいけない。
(出典:豊田穣『松岡洋右――悲劇の外交官――(下)』)
・一生のうちただの一瞬間でも泰然自若としていそうな霊魂は、千に一つもない。
(出典:モンテーニュ/関根秀雄訳『モンテーニュ随想録抄』)
・運転手連中は、何を聞かされても、泰然自若としているからでしょうか。
(出典:カー/宇野利泰訳『帽子蒐集狂事件』)
類語
・痛痒を感じない(つうようをかんじない)
意味:なんの影響も利害も感ぜず、全く平気である。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・平気の平左(へいきのへいさ)
意味:平気であることを、語呂を合わせて人名のように言った言葉。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・のめのめ
意味:恥ずかしげもなく平然としているさま。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・冷厳(れいげん)
意味:冷静でおごそかなさま。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・恬然(てんぜん)
意味:物事にこだわらず平然としているさま。(出典:デジタル大辞泉(小学館))