絶対的
「絶対的に正しい」などのように使う「絶対的」という言葉。
「絶対的」は、音読みで「ぜったいてき」と読みます。
「絶対的」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「絶対的」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
絶対的の意味
「絶対的」には次の意味があります。
・他の何物ともくらべようもない状態・存在であるさま。(出典:デジタル大辞泉)
「絶対的」をわかりやすく言うと「他と比較するのではなく、ある絶対の基準にのみ従って評価するさま」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一般の人となると、もっと科学を絶対的だと信じているかもしれません。
(出典:養老孟司『バカの壁』)
・自己の説を絶対的と主張する科学者は疑いの眼をもって見られるであろう。
(出典:三木清『哲学入門』)
・絶対的に数が少ない男性聖機師が襲ってくるなど、完全に予想外だった。
(出典:和田篤志『異世界の聖機師物語』)
・私はあなたが好きですけど、絶対的に崇拝しているわけじゃありません。
(出典:山本弘『神は沈黙せず』)
・そこではもはや、社会の公式儀礼が必ずしも絶対的であるとは限らない。
(出典:戸坂潤『一九三七年を送る日本』)
類語
・完全無欠(かんぜんむけつ)
意味:不足や欠点が全く無いこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不可侵(ふかしん)
意味:侵害を許さないこと。侵害してはならないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・決定的(けっていてき)
意味:物事がほとんど決まってしまって、動かしがたいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・絶対(ぜったい)
意味: 他に比較するものや対立するものがないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)