鏡花水月
「鏡花水月のような儚さ」などのように使う「鏡花水月」という言葉。
「鏡花水月」は、音読みで「きょうかすいげつ」と読みます。
「鏡花水月」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「鏡花水月」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
鏡花水月の意味
「鏡花水月」には次の意味があります。
・鏡に映った花や水に映った月のように、目には見えながら手にとることができないもの。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言えば「はかない幻」という意味です。
鏡に映った花や水に映った月は、目には見えるが手に取ることはできないことから「鏡花水月」といいます。
また、「鏡花水月」は、小説などの奥深い味わいのたとえとしても使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼女は鏡花水月のように儚く微笑んだ。
・言葉では言い表せない鏡花水月のような儚さがある。
・この絵画は儚くて、鏡花水月のような趣を感じる。
・夢の中の父は、鏡花水月みたいに触れたら消えてしまいそうな気がした。
類語
・幻想的(げんそうてき)
意味:現実の世界から離れた、夢を見ているようなさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・夢想(むそう)
意味:夢のようにあてもないことを想像すること。空想すること。(出典:デジタル大辞泉)
・落花流水(らっかりゅうすい)
意味: 散る花と流れる水。(出典:デジタル大辞泉)
・夢幻泡影(むげんほうよう)
意味:夢と幻と泡と影。人生のはかないことのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
・水月鏡花(すいげつきょうか)
意味:目には見えても見るだけで、実際に手に取ることができないこと。(出典:デジタル大辞泉)