奇跡
「奇跡が起こる」などのように使う「奇跡」という言葉。
「奇跡」は、音読みで「きせき」と読みます。
「奇跡」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「奇跡」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
奇跡の意味
「奇跡」には次の意味があります。
・常識で考えては起こりえない、不思議な出来事・現象。(出典:デジタル大辞泉)
通常では起こるはずのない、特に神が示す思いがけない出来事が起こった時、思いがけない現象が起きた場合に使われます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・このまま奇跡が起こって回復に向かうのではないかと信じてしまうのだ。
(出典:林真理子『ピンクのチョコレート』)
・とにかく足一本だけの負傷ですんだのは、奇跡といってもいいくらいだ。
(出典:カフカ/中井正文訳『変身』)
・奇跡でも起こらぬかぎり、これが彼らの最後の夜となるはずなのだから。
(出典:クラーク『渇きの海』)
・手術は厳しい成功率をクリアして、奇跡的とも言える成果を上げていた。
(出典:虚淵玄『沙耶の唄』)
・彼の二週間ぶりの意識の回復は、奇跡として大きく新聞で報道された。
(出典:勝目梓『女王蜂の身代金』)
類語
・不思議(ふしぎ)
意味:どうしてなのか、普通では考えも想像もできないこと。説明のつかないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不可思議(ふかしぎ)
意味:考えも及ばない不思議なこと。怪しく異様なこと。ふつうとは非常にかけ離れていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ミラクル
意味:奇跡。神わざ。(出典:デジタル大辞泉)
・神業(かみわざ)
意味:神のしわざ。また、そのような超人間的な技術や行為。(出典:デジタル大辞泉)
・神変(しんぺん)
意味:人間の知恵でははかり知ることのできない、不思議な変化。(出典:精選版 日本国語大辞典)