誇張
「話を誇張する」などのように使う「誇張」という言葉。
「誇張」は、音読みで「こちょう」と読みます。
「誇張」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「誇張」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
誇張の意味
「誇張」には次の意味があります。
・実際よりも大げさに表現すること。(出典:デジタル大辞泉)
「誇」と「張」はどちらも「おおげさにする」という意味を持つ漢字であり、「誇張」は同じ意味の漢字を重ねた二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・僕がいつも感情を誇張する癖があるのは、君も知っている筈じゃないか。
(出典:ツルゲーネフ/米川正夫訳『片恋・ファウスト』)
・おそらく少しも誇張されてはいまい。
(出典:小林秀雄『モオツァルト』)
・われわれはよく、自分たちの不幸を誇張して彼らの涙をそそろうとする。
(出典:モンテーニュ/関根秀雄訳『モンテーニュ随想録抄』)
・つまりそんな意識が働いて多少誇張したことになつたかも知れないんだ。
(出典:十一谷義三郎『静物』)
・その男は誇張していえば「大阪で一番汚ない男」といえるかも知れない。
(出典:織田作之助『四月馬鹿』)
類語
・壮語(そうご)
意味:意気の盛んなことを言うこと。えらそうに大きなことを言うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・過言(かごん)
意味:相手に失礼になるような、度を過ぎた言葉を口にすること。また、そういう言葉。言いすぎ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・大袈裟(おおげさ)
意味: 物事を実際より大へんなように言ったりしたりするさま。また、必要以上にしかけなどが大きいさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・針小棒大(しんしょうぼうだい)
意味:小さい事柄を大げさに誇張して言いたてること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・脚色(きゃくしょく)
意味:事実をおもしろく伝えるために粉飾を加えること。(出典:デジタル大辞泉)