美徳
「美徳の一つ」などのように使う「美徳」という言葉。
「美徳」は、音読みで「びとく」と読みます。
「美徳」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「美徳」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
美徳の意味
「美徳」には次の意味があります。
・うつくしい徳性。道徳にかなった立派な行ない。また、よい心。(出典:精選版 日本国語大辞典)
その人物や物事が備えている良い点や道徳心などを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・すべての混乱期がそうであるように、そこには多くの美徳と悪徳がある。
(出典:亀井勝一郎『青春論』)
・これは、どんな名指揮者にもいつもみられるとは限らない美徳である。
(出典:吉田秀和『世界の指揮者』)
・正直は美徳ではあるが、これでは用心棒より上の地位にはいけないだろう。
(出典:田中芳樹『薬師寺涼子の怪奇事件簿05 黒蜘蛛島』)
・こうした柔軟性が許容されていたのが、かつての大学病院の美徳の一つだった。
(出典:海堂尊『チーム・バチスタの栄光(下)』)
・勤勉な誠実なそれらのりっぱな労働者らは皆、多くの美徳をもっていた。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
類語
・仁徳(じんとく・にんとく)
意味:他人に対する思いやりの心。(出典:デジタル大辞泉)
・遺徳(いとく)
意味: 後世に残された徳。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・徳義(とくぎ)
意味:人として守るべき道徳上の義務。(出典:デジタル大辞泉)
・品性(ひんせい)
意味:道徳的基準から見た、その人の性質。人格。(出典:デジタル大辞泉)
・風格(ふうかく)
意味:その人の容姿や態度などに現れる品格。(出典:デジタル大辞泉)