スポンサーリンク

パンドラの箱とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

スポンサーリンク

パンドラの箱

「パンドラの箱を開けてしまった」などのように使う「パンドラの箱」という言葉。

「パンドラの箱」は、「ぱんどらのはこ」と読みます。

「パンドラの箱」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「パンドラの箱」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

スポンサーリンク

パンドラの箱の意味

「パンドラの箱」には次の意味があります。

さまざまな災いを引き起こす原因となるもののたとえ。(出典:故事成語を知る辞典)

災いを引き起こすため、開けてはならないとされる箱のことです。
ギリシャの詩人、ヘシオドスの「仕事と日」に出てくる話から生まれた言葉です。
太古の昔、人間たちは、神、プロメテウスによって火を使うことを教えられました。
これによって人間たちの暮らしは豊かになりましたが、同時に、火を用いて争いをするようにもなりました。
そこで、全能の神、ゼウスは、人間たちを懲らしめるために、パンドラという女性に箱(本来は壺)を持たせて、人間界へと送り込みます。
しかし彼女は、絶対に開けてはいけないと言われていたその箱を、好奇心にかられてつい、開けてしまいました。
すると、中から疫病、犯罪、悲しみなどなど、ありとあらゆる災いが飛び出してきました。
慌てたパンドラが箱を閉めた結果、箱の中には「希望」だけが残された、という話です。
触れてはならない事柄、やってはならない行為などを表す比喩としてこの言葉が用いられます。
ダメといわれるからこそやってしまいたくなる、という人間の欲を上手く表現した言葉です。

小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。

使い方・例文

・災厄がもたらされるパンドラの箱をあけてしまったのではないだろうか。
(出典:大野木寛『ラーゼフォン第5巻』)

・だが、いけないとわかっていてもパンドラの箱を開けてしまうのが、有史以来変わることのない人間の性なのである。
(出典:貴志祐介『新世界より』)

・それは触れてはならないパンドラの箱に、無造作に手をかけてしまった心境といおうか。
(出典:佐藤賢一『王妃の離婚』)

パンドラの箱には希望という名の救いがあるけれど、あれには何の希望もない。
(出典:喬林知『今日からマ王 第6巻 「きっとマのつく陽が昇る!」』)

・いや、もしかしたらぼくは、パンドラの箱を開けちゃったのかもしれない。
(出典:西野かつみ『かのこん 第9巻 ~あらたなるめざめ~』)

・彼と会ったら最後、パンドラの箱のようにさまざまなものがこぼれ落ちてくるに違いない。
(出典:林真理子『ロストワールド』)

パンドラの箱といえば、人間の様々な悪行が詰まっている箱です。
(出典:原田宗典『旅の短篇集 春夏』)

・それならどうしてその犯人にパンドラの箱が分かったんだ。
(出典:高橋克彦『パンドラ・ケース よみがえる殺人』)

タイトルとURLをコピーしました