拝観
「本殿を拝観する」などのように使う「拝観」という言葉。
「拝観」は、音読みで「はいかん」と読みます。
「拝観」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「拝観」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
拝観の意味
「拝観」には次の意味があります。
・神社・仏閣・宮殿など、または、その宝物の類を謹んで観覧すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
参拝はお参りして拝むことですが、拝観は敬意を持って観覧することです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・桂川の船橋のほとりが最もよい拝観場所で、よい車がここには多かった。
(出典:与謝野晶子 『源氏物語』)
・拝観終了時刻をすぎても平気なところをみると、寺の檀家なのだろうか。
(出典:吉村達也 『ついてくる』)
・し、しかし、あの金髪の曲者めが、なんと御剣を拝観したのでござるか!
(出典:山田風太郎 『忍法破倭兵状』)
・二条離宮をはじめて拝観したのはいつであったか、はっきり思い出せない。
(出典:和辻哲郎 『埋もれた日本』)
・面白いから見ていなさいよ、というので、拝観することにした。
(出典:向田邦子 『無名仮名人名簿』)
・この秋法隆寺へ行って新たに完成した大宝蔵殿を拝観した。
(出典:亀井勝一郎 『大和古寺風物誌』)
・竜遠寺ではその年から、東庭の夜間拝観を始めようとしていた。
(出典:柄刀一 『400年の遺言 死の庭園の死』)
・宮殿は平生拝観を許されるのであるが、今は時変のために遠慮せねばならなかつた。
(出典:与謝野寛 『満蒙遊記』)