海賊版
「海賊版が出回る」などのように使う「海賊版」という言葉。
「海賊版」は、音読みで「かいぞくばん」と読みます。
「海賊版」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「海賊版」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
海賊版の意味
「海賊版」には次の意味があります。
・外国の著作物を、著者・出版社の許可を受けずに複製したもの。同一国内のものについてもいう。(出典:デジタル大辞泉)
「海賊版」という言葉をわかりやすく言うと、「違法なコピー商品」という意味になります。「海賊盤」とも言います。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・GI相手の英語の海賊版をこうした店でしばしば見かけたからである。
(出典:アポリネール/須賀慣訳『一万一千本の鞭』)
・日本での新曲発売とほぼ同時に韓国では海賊版ができてしまうのだ。
(出典:菅野朋子『好きになってはいけない国。 韓国発! 日本へのまなざし』)
・無断の海賊版がどんどん出まわると、印税がとりにくくなるからである。
(出典:星新一『きまぐれ博物誌』)
・そしてこの男が、単にスーパーマリオの海賊版製作の犯人を追っているわけではないことを確信した。
(出典:東野圭吾『白夜行』)
・最近はアメリカからの圧力があって、台湾でも海賊版の売り買いには警察がうるさいんだよ。
(出典:馳星周『夜光虫』)
・その証拠に、自分たちの作らされたものが海賊版だったとわかった時も、彼はさほど驚いた様子を見せなかった。
(出典:東野圭吾『白夜行』)
・海賊版のCDやブロマイドが店頭に並んでいる数でも一、二を争う人気ぶりだ。
(出典:菅野朋子『好きになってはいけない国。 韓国発! 日本へのまなざし』)
・このため、しばらくのあいだ、海賊版レコードは堂々と横行することになった。
(出典:加藤秀俊『一年諸事雑記帳(上) 1月~6月』)