放縦
「放縦な生活」などのように使う「放縦」という言葉。
「放縦」は、音読みで「ほうじゅう(ほうしょう)」と読みます。
「放縦」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「放縦」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
放縦の意味
「放縦」には次の意味があります。
・何の規律もなく勝手にしたいことをすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「放縦」という言葉をわかりやすく言うと、「勝手気ままに振る舞うこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・結婚前まではすべての人と同じように、つまり放縦に暮らしていました。
(出典:米川正夫『クロイツェル・ソナタ』)
・公家の階級においては男も女も生活の不安のゆえにただ放縦にのみ走る。
(出典:和辻哲郎『日本精神史研究』)
・身分が低くて注目するものがないなどと思って放縦なことをしてはいけないよ。
(出典:与謝野晶子『源氏物語』)
・アメリカには破壊的要素が根を下しており、国民の性格は全般的に放縦だ。
(出典:コンラッド/井内雄四郎訳『密偵』)
・性的に放縦な世紀には梅毒は避けることができない小事故とみなされた。
(出典:水上茂樹『文明と病気』)
・メルキオルの放縦は、少なくとも初めのうちはある限度を越えなかった。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・とりわけ、母の性的な面での放縦さは、ずっと日美香の悩みの種だった。
(出典:今邑彩『蛇神』)
・放縦に祟られたんだ、何しろ俺は何んな場合にも結果を予想しないんだからな。
(出典:牧野信一『蔭ひなた』)