地平線
「地平線の彼方」などのように使う「地平線」という言葉。
「地平線」は、音読みで「ちへいせん」と読みます。
「地平線」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「地平線」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
地平線の意味
「地平線」には次の意味があります。
・眺望の開けたところで見える空と地との境界。地球表面上のある地点における鉛直線に直交する平面が天球と交わってできる大円。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「地平線」という言葉をわかりやすく言うと、「地面と空の境が平らに見える線」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・私の視線はすぐに、遠い地平線の近くの大きな赤い星に引きつけられた。
(出典:バローズ『火星のプリンセス』)
・やがて雪をはらんだ別の雲が迫ってきて、太陽は地平線の向うに沈んだ。
(出典:クイーン/真野明裕訳『七匹の黒猫』)
・太陽はいったん地平線を越えるや、その上昇の速度を増したかに見えた。
(出典:ミドルトン・リチャード・バラム『ブライトン街道にて』)
・わたしの心の 地平線のうえに 数々の 星を 見せてくれたのも 歌でした。
(出典:タゴール・ラビンドラナート『ギタンジャリ』)
・太陽が急速に西の地平線に沈んだ後、火星の空気はひどく冷えるからだ。
(出典:バローズ/小西宏訳『火星の幻兵団』)
・ロドス島ではこの星が最も高く上ったときにちょうど地平線上に来る。
(出典:寺田寅彦『宇宙の始まり』)
・望遠鏡をとり東方の地平線を眺めたが視界の限り砂の山また砂の山である。
(出典:ヘディン/岩村忍訳『中央アジア探検記』)
・歩きながら地平線を熱心に注目していたが、特に変わったものは見えなかった。
(出典:ウルフ/岡部宏之訳『新しい太陽の書4』)