通念
「社会通念」などのように使う「通念」という言葉。
「通念」は、音読みで「つうねん」と読みます。
「通念」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「通念」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
通念の意味
「通念」には次の意味があります。
・世間一般に共通して認められている考え。（出典：デジタル大辞泉）
「通年」という言葉をわかりやすく言うと、「一般的に」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・こういう事件になると社会の通念もあまり当てにはならぬものらしい。
（出典：戸坂潤『社会時評』）
・と云うのは夫は批評の方を含まないのが通念になっているようである。
（出典：戸坂潤『思想としての文学』）
・この歌は平安朝以降のその通念にお墨付きを与えたような歌だといえる。
（出典：大岡信『名句歌ごよみ[冬・新年]』）
・普通の通念による病気かどうか、実はそれがまだはっきりしないのだ。
（出典：豊島与志雄『聖女人像』）
・個人として持てるのは戦前の華族や実業家というのが通念だったのである。
（出典：渡部昇一『新常識主義のすすめ』）
・そのアイテムは、システム上も通念上も、次に拾った人間のものとなる。
（出典：九里史生『SAO-Web-外伝5 圏内事件』）
・また、それを通念たらしめた社会のあり方をとやかく云うつもりもない。
（出典：尾崎一雄『暢気眼鏡』）
・そしてこれが、あらゆる通念を喜んで受け入れる私の態度の原因なのです。
（出典：村松剛『三島由紀夫の世界』）
