便益
「便益を受ける」などのように使う「便益」という言葉。
「便益」は、音読みで「べんえき」と読みます。
「便益」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「便益」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
便益の意味
「便益」には次の意味があります。
・便利で、利益があるようにすること。また、そのさま。便利。(出典:精選版 日本国語大辞典)
便利で都合がよく、利益があることを意味します。
英語では「ベネフィット(benefit)」と言います。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・優雅な生活と便益もしくは虚栄のためであっても、身の安全のためではない。
(出典:ベンダサン『日本人とユダヤ人』)
・交通の便益は街路道路の収入である。
(出典:ワルラス・マリー・エスプリ・レオン『純粋経済学要論』)
・役所の人手の増えることが、仕事の能率やら住民の便益を増すことに連なるであろう。
(出典:渡部昇一『新常識主義のすすめ』)
・人間とイルカのつながりは、相互の同意と便益によるもので、終生のものではありませんが、心地よく有益なものです。
(出典:アン・マキャフリイ『パーンの竜騎士シリーズ(全16巻) 15 竜とイルカたち』)
・俳優と批評家との接触による相互の便益が加へられる筈であります。
(出典:岸田国士『中野重治氏に答ふ』)
・危険少くて便益多しというのが、支那人多数の意見であった。
(出典:桑原隲蔵『東洋史上より観たる明治時代の発展』)
・さしでがましい調理台や便益設備は目につかないところにうまくおさまっていた。
(出典:ラヴクラフト『ラヴクラフト全集4-4 冷気』)
・経済的便益の提供による魔法師の地位向上は、実を言えば鈴音や達也のオリジナルではない。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 6 横浜騒乱編 <上>』)