傍聴
「会議を傍聴する」などのように使う「傍聴」という言葉。
「傍聴」は、音読みで「ぼうちょう」と読みます。
「傍聴」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「傍聴」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
傍聴の意味
「傍聴」には次の意味があります。
・会議・討論・公判などを、許可を受けて、そのかたわらで静かに聞くこと。(出典:デジタル大辞泉)
「傍聴」は、基本的に「聞く」だけであり、発言する権限はありません。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・真吾も今日の裁判を傍聴して、そのことを分かってくれたはずである。
(出典:深谷忠記『房総・武蔵野殺人ライン』)
・この公判には組合の人々も都合して一人でも多く傍聴する必要があります。
(出典:宮本百合子『今年こそは』)
・彼女はときどき裁判所へ行って、彼が事件の審理をするのを傍聴した。
(出典:彼女はときどき裁判所へ行って、彼が事件の審理をするのを傍聴した。)
・この時、傍聴していた若い男が拍手をして、法廷の外へ引ずり出された。
(出典:小林多喜二『母たち』)
・そこで、なにか事件の傍聴にでも来た人だな、とまアそう思ったんです。
(出典:大阪圭吉『あやつり裁判』)
・法務省に再度質してみたが、女性の傍聴禁止は誤りのない事実であった。
(出典:渡辺淳一『花埋み』)
・彼は傍聴人にむかって、すべての人にその意味がわかるような調子でたずねた。
(出典:ユゴー/斎藤正直訳『レ・ミゼラブル(上)』)
・裁判官席の奥に腰をおろすと、十数人の傍聴人しかいないのが分かった。
(出典:フーリック/大室幹雄訳『中国湖水殺人事件』)