遊説
「海外遊説」などのように使う「遊説」という言葉。
「遊説」は、音読みで「ゆうぜい」と読みます。
「遊説」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「遊説」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
遊説の意味
「遊説」には次の意味があります。
・意見や主張を説いて歩くこと。特に、政治家が各地を演説して回ること。(出典:デジタル大辞泉)
「遊説」という言葉をわかりやすく言うと、「自分の思いを伝えるために歩き回ること」という意味になります。特に政治家の行動に用いられることが多い言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・総理大臣は遊説先で、NHKの記者に聞かれてはじめて事件を知った。
(出典:賀東招二『フルメタル・パニック!1 戦うボーイ・ミーツ・ガール』)
・十日ほど前から、池田と石坂が手わけして関東一帯に遊説に出ていた。
(出典:藤沢周平『回天の門』)
・座談に巧みで、遊説に妙、この点については一種の魔力を有していた。
(出典:南條範夫『山岡鉄舟(三)』)
・こういう女の人たちはたえず遊説と選挙に躍起になっているようでした。
(出典:ディケンズ/青木雄造,小池滋訳『荒涼館』)
・その目的のために他の家々と結びついたり対抗したり遊説に出たりということをしていたのだ。
(出典:眉村卓『不定期エスパー7』)
・これを機会に私は故国を出て、この露領の各村落を遊説して来たのであります。
(出典:林不忘『安重根』)
・翌九年には北海道から九州まで、この運動のために遊説行脚している。
(出典:豊田穣『松岡洋右――悲劇の外交官――(上)』)
・会員募集の全国遊説で、席のあたたまることもないという状態であった。
(出典:大宅壮一『炎は流れる4 明治と昭和の谷間』)