項垂れる
「彼は結果を聞いて項垂れた」などのように使う「項垂れる」という言葉。
「項垂れる」は、訓読みで「うなだれる」と読みます。
「項垂れる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「項垂れる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
項垂れるの意味
「項垂れる」には次の意味があります。
・失望や悲しさ・恥ずかしさなどのために、力なく首を前に垂れる。うつむく。(出典:デジタル大辞泉)
「項垂れる」をわかりやすく言うと「失望や悲しみのために、首を前に垂れて落胆すること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・双方共に項垂れて空振りが増え、ついには機械のような動作だけになる。
(出典:吉村萬壱『ハリガネムシ』)
・敗北感のようなものを感じて項垂れたとき、重富老人が声を上げた。
(出典:小野不由美『黒祠の島』)
・項垂れ、視線はユフィンリーではなく、机の縁に固定されている。
(出典:榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ 1 ウェイワード・クリムゾン』)
・項垂れていた雀ははっとしたように姿勢を正すと、両手で酒杯を受け取った。
(出典:黒岩重吾『落日の王子 蘇我入鹿(下)』)
・生きる勇気も死ぬ決意もなく項垂れて、悲しみと後悔しか感じられない惨めな自分。
(出典:喬林知『今日からマ王 第5巻 外伝 「閣下とマのつく土佐日記!?」』)
類語
・肩を落とす(かたをおとす)
意味:力が抜け肩が垂れ下がったようになる。気力を失ったり落胆したりするさまなどにいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・気を落とす(きをおとす)
意味:物事がうまくいかず、元気をなくす。失望する。落胆する。(出典:デジタル大辞泉)
・がっかり
意味:望みがなくなったり、当てが外れたりして、気力をなくすさま。(出典:デジタル大辞泉)
・しょんぼり
意味:元気がなく、さびしそうなさま。(出典:デジタル大辞泉)
・意気消沈(いきしょうちん)
意味:元気をなくして、しょげること。意気込みがおとろえること。(出典:四字熟語を知る辞典)