日常茶飯
「彼が遅刻してくることは日常茶飯だ」などのように使う「日常茶飯」という言葉。
「日常茶飯」は、音読みで「にちじょうさはん」と読みます。
「日常茶飯」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「日常茶飯」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
日常茶飯の意味
「日常茶飯」には次の意味があります。
・毎日の食事の意から、常にあるありふれた事柄。(出典:四字熟語を知る辞典)
「日常茶飯」とは、日々繰り返されるような、ごく平凡なことを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・寧ろこの事件を日常茶飯と取ることによって、自分を騙そうとしているように見えた。
(出典:福永武彦『海市』)
・けど、もう片方は日常茶飯なんだから、両者が重なることは十分にありうる。
(出典:西風隆介『神の系譜V 竜の時間 亡国』)
・この店では、女性たちが急にいなくなったり、ふいに現れたりするのは日常茶飯のことになっていた。
(出典:泡坂妻夫『亜愛一郎の狼狽 (亜愛一郎シリーズ1)』)
・今でこそ自動車事故は日常茶飯みたいになってしまったが、この昭和二十七年という時代ではどうも多少つくりものの感じがする。
(出典:福永武彦『第四随筆集 夢のように』)
・世界第二の大きな海難事故だといっても、あの戦争では、もっと異常なことが日常茶飯に起ったんだからな。
(出典:中井英夫『虚無への供物』)
類語
・平凡(へいぼん)
意味:ありふれていて、特にすぐれた点のないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・在り来たり(ありきたり)
意味:珍しくないこと。ありふれていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・通常(つうじょう)
意味:特別でなく、普通の状態であること。世間一般にみられる状態であること。副詞的にも用いる。(出典:デジタル大辞泉)
・普通(ふつう)
意味:ごくありふれていること。通常であること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・世間並(せけんなみ)
意味:世間一般と程度が同じであること。普通であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)