さりげない
「さりげない心遣い」などのように使う「さりげない」という言葉。
「さりげない」は、漢字で「然り気ない」と書きますが、一般的にはひらがなを使用します。
「さりげない」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「さりげない」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
さりげないの意味
「さりげない」には次の意味があります。
・何事もないように振る舞うさま。それらしいようすを感じさせない。(出典:デジタル大辞泉)
何気ない(なにげない)様子を意味します。
さらっとした重みを感じにくい行動や言動などに対して使われる言葉です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・このようなさりげない文章にも、作者が医師であることを強く感じさせる。
(出典:渡辺淳一『花埋み』)
・もちろん、突然こけた時のさりげないフォローについては別にしてだが。
(出典:児玉ヒロキ『イット2』)
・おそらくその一ドルは、夫妻のさりげない心遣いであったにちがいない。
(出典:三浦綾子『ちいろば先生物語』)
・池波さんの作品の特色のひとつに、さりげない書き出しという点がある。
(出典:星新一『きまぐれフレンドシップ PART2』)
・さりげない言いかたが、かえって言葉の確かさを伝えていた。
(出典:阿刀田高『待っている男』)
類語
・大らか(おおらか)
意味: 心がゆったりとして、こせこせしないさま。おおよう。(出典:デジタル大辞泉)
・それとなく
意味:遠回しに。それとなしに。(出典:デジタル大辞泉)
・何心ない(なにごころない)
意味:はっきりした考え、意図がない。(出典:デジタル大辞泉)
・気軽い(きがるい)
意味:こだわりがなく、あっさりしている。(出典:デジタル大辞泉)
・おっとり
意味:人柄、態度などが、おおようで、こせこせしていないさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)