おずおず
「どうしたらよいかわからず、おずおずとお茶を飲む。」などのように使う「おずおず」という言葉。
「おずおず」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「おずおず」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
おずおずの意味
「おずおず」には次の意味があります。
・恐れてためらいながら物事をするさま。おそるおそる。(出典:デジタル大辞泉)
「どうしたらよいかわからず、おずおずとお茶を飲む。」という文で「どうしたらよいかわからない恐怖から、おそるおそるお茶を飲む」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼はその顔の中にどこかにおずおずした物おびえのある顔を注意していた。
(出典:田中貢太郎『女の首』)
・「実はあのときとは条件が異なっておりまして」 おずおずと説明する。
(出典:池井戸潤『下町ロケット』)
・そうして、おずおずと席に着いた由紀江にこんなことを言ったのだった。
(出典:唯川恵『不運な女神』)
・がすぐ彼は、誰か見ていはしなかったかと、あたりをおずおず見まわした。
(出典:チェーホフ・アントン『犬を連れた奥さん』)
・黒衣の女はまっさおな顔をして、おずおずとそのあとからついていった。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [ジュヴナイル] 横溝正史 「黄金の指紋」』)
類語
・恐る恐る(おそるおそる)
意味:恐れからひどく緊張して事を行うさま。(出典:デジタル大辞泉)
・おっかなびっくり
意味:こわがって、びくびくしながら事をするさま。(出典:デジタル大辞泉)
・こわごわ
意味:恐ろしく思いながら物事をするさま。(出典:デジタル大辞泉)
・おじおじ
意味:恐れるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・おどおど
意味:緊張・不安や恐怖心で落ち着かないさま。(出典:デジタル大辞泉)