常態
「マスクの着用が常態化した世の中」などのように使う「常態」という言葉。
「常態」は、音読みで「じょうたい」と読みます。
「常態」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「常態」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
常態の意味
「常態」には次の意味があります。
・平常の状態。(出典:デジタル大辞泉)
「常態」という言葉をわかりやすく言うと、「いつものこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・疑問が多すぎて、手がかりが少なすぎることが常態になっている場所で。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK3』)
・そんなに自分は心の常態を失っていたわけかな、と初めて気づいた。
(出典:和辻哲郎『地異印象記』)
・いろいろな個体同士が関係しあって生きてゆくことこそ生物の世界の常態である。
(出典:長野敬,鈴木善次『パズル・生物入門』)
・我々が常態に復しただけでは満足しない意味がお分りいただけますか。
(出典:森村誠一『虚無の道標』)
・矛盾といふことは人生の常態であるにしても故人のは殊に甚だしいのである。
(出典:長塚節『記憶のまゝ』)
類語
・日常(にちじょう)
意味:つねひごろ。ふだん。(出典:デジタル大辞泉)
・常時(じょうじ)
意味:ふだん。平生。いつも。(出典:デジタル大辞泉)
・尋常(じんじょう)
意味:特別でなく、普通であること。また、そのさま。あたりまえ。(出典:デジタル大辞泉)
・通常(つうじょう)
意味:特別でなく、普通の状態であること。世間一般にみられる状態であること。(出典:デジタル大辞泉)
・通例(つうれい)
意味:特別でなく、普通の状態であること。世間一般にみられる状態であること。(出典:デジタル大辞泉)