憔悴
「憔悴しきった顔」などのように使う「憔悴」という言葉。
「憔悴」は、音読みで「しょうすい」と読みます。
「憔悴」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「憔悴」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
憔悴の意味
「憔悴」には次の意味があります。
・ 心配や疲労・病気のためにやせ衰えること。(出典:デジタル大辞泉)
健康な状態と比較して、病気や心労によって痩せてしまった状態のことを言います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・何かがあの人を徐々に憔悴させているという印象をわたしは受けました。
(出典:シムノン/長島良三訳『メグレと政府高官』)
・そしてこのあやふやな状態のために、彼は憔悴し切っているようだった。
(出典:ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 中巻』)
・そして私は心身ともに憔悴してゆくばかりで、何の得るところも無い。
(出典:豊島与志雄『憑きもの』)
・たった一日で、グラハの顔は憔悴しきって、ひどく面がわりしてみえた。
(出典:山田正紀『宝石泥棒』)
・あの夜、事務所にやって来たとき、たしかにラトーニャは憔悴していた。
(出典:樋口有介『ろくでなし』)
類語
・痩せ衰える(やせおとろえる)
意味:やせて衰弱する。(出典:デジタル大辞泉)
・痩ける(こける)
意味:肉が落ちてやせ細る。(出典:デジタル大辞泉)
・窶れる(やつれる)
意味:病気・心労などで、やせ衰える。(出典:デジタル大辞泉)
・面窶れ(おもやつれ)
意味:病気や心配事などのため、顔がやつれること。(出典:デジタル大辞泉)
・痩せ枯れる(やせがれる)
意味:やせてひからびる。(出典:デジタル大辞泉)