現象
「自然現象」などのように使う「現象」という言葉。
「現象」は、音読みで「げんしょう」と読みます。
「現象」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「現象」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
現象の意味
「現象」には次の意味があります。
・直接、知覚することのできる、自然界、人間界のできごと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
上記の意味の如く、自然界や人間界に現れる知覚することのできる物事をさす言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・こういう変なのがつながって歩いているというのは珍しい現象であろう。
(出典:坂口安吾『ゴルフと「悪い仲間」』)
・興奮は神経的なものじゃから、電気現象の一種と考えることができる。
(出典:海野十三『キド効果』)
・理論はこのモデルを用いて各種の経験的現象を説明するのを普通とする。
(出典:戸坂潤『辞典』)
・あの空気も水もない月の表面に、近年みょうな崩壊現象がおこるのです。
(出典:海野十三『海底大陸』)
・それはこの一二年の間、いつも僕に恐怖だの不安だのを与える現象だった。
(出典:芥川竜之介『歯車』)
類語
・事象(じしょう)
意味:いろいろな物事や現象。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・超常現象(ちょうじょうげんしょう)
意味:現在の自然科学では合理的な説明ができない現象。(出典:デジタル大辞泉)
・オカルト
意味:超自然の現象。神秘的現象。(出典:デジタル大辞泉)
・事(こと)
意味:世の中に起こる、自然または人事の現象。事柄。(出典:デジタル大辞泉)
・出来事(できごと)
意味:世間に起こるさまざまの事件、事柄。事故。また、ふいに起こった事件。(出典:精選版 日本国語大辞典)