縛る
「縄を縛る」などのように使う「縛る」という言葉。
「縛る」は、訓読みで「しばる」と読みます。
「縛る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「縛る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
縛るの意味
「縛る」には次の二つの意味があります。
1 縄やひもなどを巻きつけ、一つにまとめて結ぶ。また、動きが取れないようにひもや縄などで巻きつける。
2 自由にできないように制限する。束縛する。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
縛るの意味①「縄やひもなどを巻きつけ、一つにまとめて結ぶ。また、動きが取れないようにひもや縄などで巻きつける。」
「縛る」の一つ目の意味は「縄やひもなどを巻きつけ、一つにまとめて結ぶ。また、動きが取れないようにひもや縄などで巻きつける。」です。
上記の意味の如く、ひもなどで物や人を結びつけることをさします。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・有無を言はせず僕の身体は二人の恐ろしい相貌の男に縛られてしまつた。
(出典:村山槐多『殺人行者』)
・豚肉を糸で縛るところから始めて、うんと本格的なのを作ったんだから。
(出典:村山由佳『おいしいコーヒーのいれ方VIII』)
・ミストの島スケエの城の高い壁のかげに二人の男が縛られて倒れていた。
(出典:松村みね子『かなしき女王』)
・打ち上げる単位ごとに筒が縛られ、それがあちこちに置かれているのだ。
(出典:伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』)
類語
・結ぶ(むすぶ)
意味:ひもなど、細長いものを組んでつなぐ。また、結び目をつくる。(出典:デジタル大辞泉)
・結う(ゆう)
意味:縄やひもなどで縛る。むすぶ。(出典:デジタル大辞泉)
・括りつける(くくりつける)
意味:ひもなどで他のものに縛りつける。(出典:デジタル大辞泉)
・縛り付ける(しばりつける)
意味:ある物に縛って離れないようにする。くくりつける。(出典:デジタル大辞泉)
縛るの意味②「自由にできないように制限する。束縛する。」
「縛る」の二つ目の意味は「自由にできないように制限する。束縛する。」です。
上記の意味の如く、制限をして自由を無くすことをさします。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一つの大仕事のために、長い時間、自分を縛っておくのが、苦手なのだ。
(出典:赤川次郎『自殺行き往復切符』)
・彼女が不用意な発言をすればそれは、兄の行動を縛る結果になるのだから。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 7 横浜騒乱編 <下>』)
・それまで自分を縛っていた見えない縄が切れて飛び散ったような気がした。
(出典:黒岩重吾『白鳥の王子 ヤマトタケル 6 終焉の巻』)
・そんな姉が自分と同じ、いつも何かに縛られていた人間だったとしたら。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night 桜 Heavens Feel NormalEnd -櫻の夢』)
類語
・束縛(そくばく)
意味:制限を加えて行動の自由を奪うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・拘束(こうそく)
意味:思想・行動などの自由を制限すること。(出典:デジタル大辞泉)
・規制(きせい)
意味:規則に従って物事を制限すること。(出典:デジタル大辞泉)
・制約(せいやく)
意味:条件をつけたり枠をもうけたりして、活動の自由を制限すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)